タイヤの知識

タイヤは、重い車重を支えている重要なパーツです。唯一路面と接し、常に大きな負荷がかかっています。
安全な走行をするために、定期的に安全点検を行ないましょう。タイヤが劣化したり摩耗が進んでいたり、
傷やヒビなどの異常があるままで走行すると、制動距離が伸びるだけでなく、損傷する場合もあり、 危険を伴います。
定期的な安全点検をすることで、タイヤの状態を知り、危険が発生する前にタイヤ交換等の処置を行ないましょう。

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タイヤのサイズの見方

タイヤサイズはタイヤのサイドウオール(側面)には、数字やアルファベットの記号で表示されています。

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[A] タイヤの断面幅

断面幅とはタイヤの総幅から、タイヤの側面の模様・文字等を除いた幅です。

[B] 偏平率

偏平率は タイヤの高さ/幅×100 で計算されていて、数字が小さくなるほど、タイヤの幅に対して、タイヤの高さが低くなることをあらわしています。

[C] ラジアル構造

R=ラジアル構造の意味で、現在の乗用車タイヤはほとんどこの構造です。

[D] インチ(リム径)

タイヤの内径を“インチ”で表示しています。一般的な乗用車では12~22インチまでサイズがあります。

[E] ロードインデックス(荷重指数)

ロードインデックス(荷重指数)は、規定の条件下で、タイヤ1本で支える事の出来る、最大負荷能力(最大荷重)を示しています。

[F] 速度記号

速度記号(スピードレンジ)は、規定の条件下でそのタイヤが走行できる速度(最高速度=能力)を示す記号です。 最高速度とは、そのタイヤを装着したとき、自動車が平坦な舗装路において、出すことが出来る最高の速度をいいます。

タイヤの溝チェック

ラジアルタイヤ

タイヤにはスリップサインというものが付いています。一般的に7~9ミリ程度の溝の深さがありますが、擦り減って1.6ミリになるとスリップサインと呼ばれる目印がタイヤに現れます。タイヤのショルダーやトレッド面をよく見ると△ の印の近くで、溝が浅くなっている部分があります。タイヤが摩耗し、溝の深さが残り1.6mmになると、ここにスリップサインが現れます。これは摩耗の限度を示すもので、運動性能が低下したり、濡れた路面でスリップしやすくなるなどの危険をお知らせするものです。

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また、1.6mm未満の溝のタイヤで走ることは、道路運送車両法の保安基準により違法にもなります。このサインが現れたタイヤは絶対に使用しないよう、注意しましょう。もちろん、このサインが現れていない場合でも、使用中のタイヤに不具合を感じたときには、早めに交換することをお勧めします。残り溝が1.6mm以下になるとタイヤの性能がきちんと発揮できないのはもちろんのこと車検にも通りません。雨天時の走行ではスリップしやすく、ハイドロプレーニング現象も発生しやすくなり大変危険です。

タイヤが正しく働くためには、スリップサインの現れる前が交換の目安。タイヤの残り溝をチェックするときはこのスリップサインを基準にスリップサインからの残り溝がどのくらいなのかをチェックしましょう。

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スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤにはスリップサインのほかに右の写真のようなプラットフォームと呼ばれるものが付いています。スタッドレスタイヤは、溝の深さが50%以下(=プラットフォームの露出)になると危険なばかりか、冬用タイヤとしては使用できません。もし、プラットフォームが露出していたら要注意!さっそく点検してみましょう。また溝の深さが50%以上でも、減り具合によっては性能が落ちてしまいます。タイヤの溝の半分は事実上の残っているので一見まだまだ溝があるように見えますが、このプラットフォームが出るとスタッドレスタイヤはスタッドレスの性能を発揮できなくなり、氷雪路では走行は大変危険です。

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こんな時は危険!!

タイヤは空気の量が適正に入っていないとタイヤの減り方にも影響が出てきてしまいます。また、ミニバンなどの車体が重い車はタイヤの片側に負荷がかかりどうしても片方だけが先に磨耗してしまいます。タイヤの溝はどこか一部でもスリップサインが出てしまうと非常に危険です。タイヤに入っている空気は、少なくても多くても、タイヤにダメージを与えてしまいます。空気圧が不足しているとタイヤが熱を持ちすぎてしまいますし、剥離やナイロンコード切れの原因にもなります。

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タイヤを長持ちさせる方法

タイヤを少しでも長持ちさせる方法はローテーションをすることです。
ローテーションとはタイヤの付いている位置を変更すること。ローテーションは約5,000km走行ごとを目安に行なうことをオススメします。タイヤの位置交換(ローテーション)は、クルマや装着タイヤによって異なります。詳しくはタイヤショップワイズのスタッフにお問合せ下さい。

摩耗初期の位置交換は、偏摩耗防止に効果があります。
位置交換は5,000km走行時が目安となります。
前輪タイヤと後輪タイヤを交換するのが基本です。
FF車はFR車よりも早めに位置交換を実施しましょう。

ローテーション 1台 ¥2,000